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モヤモヤ血管への
動注治療について Arterial infusion

モヤモヤ血管への動注治療について

モヤモヤ血管とは

モヤモヤ血管とは年齢、使いすぎなどが原因で筋肉、腱、靭帯、関節軟骨などが破壊されると炎症が起こります。炎症が長期化してしまうと、血管新生が次々と起こり、それがもやもや血管です。

かわさきクリニックでは、ヘバーデン結節、母指CM関節症、変形性膝関節症、腱鞘炎、腱付着部炎(テニス肘、ゴルフ肘、ドケルバン腱鞘炎、足底筋膜炎など)、肩こりなどの難治性の痛みを軽減・除去するために新しい動脈注射(動注)を行います。

動脈注射とは

細い針を用いて手関節・肘・膝・頚部などの動脈に抗生剤を直接注入する方法です。この抗生剤の微小な粒子がもやもや血管をたたいてくれて痛みを緩和させてくれます。

注射後の手掌部における経時的な色調変化を示す写真記録です。患者様の理解に役立てていただくため、注射直後から2分後までの変化を記録しています。

注射直後

注射直後

注射直後の状態。手掌部が白くなっています。
血流の一時的な減少による反応が見られます。

注射後1分

注射後1分

注射後1分経過。手掌部が少しピンク色に変化してきています。血流が徐々に回復している状態です。

注射後2分

注射後2分

注射後2分経過。手掌部が赤色に変化しています。血行が十分に回復し、反応が顕著に表れた状態です。

治療の効果

動注治療の治療効果は治療後3~4週後に実感されることが多いです。1回の治療ですべてのモヤモヤ血管を除去することはできないため、3~6週程度の間隔を空けて治療することをお勧めしております。

◉副作用と注意点

副作用のリスク:極めて低いですが、薬剤に対するアレルギー反応(蕁麻疹、吐き気、ショックなど)が起こる可能性があります。アレルギーのご経験がある方は、事前に医師または看護師にお知らせください。
皮膚の色調変化:一時的な皮膚の色(特に爪)の変化が、まれに1か月ほど続くことがあります。
副作用の頻度:治療が必要な副作用が起きる頻度は0.4%と報告されています。万が一副作用が起きた場合は、速やかに対処いたします。

◉動注治療の適応疾患

当院で行うモヤモヤ血管治療はカテーテルを使用しない動注治療であり、適応疾患は

  • 手関節レベルでの治療 (へバーデン結節、母指CM関節症、ドケルバン腱鞘炎など)
  • 肘関節レベルでの治療(テニス肘、ゴルフ肘、変形性肘関節症など)
  • 下肢レベルでの治療 (変形性膝関節症、足底腱膜炎、外反母趾、アキレス腱炎、有痛性外脛骨など) 
  • 頚部レベルでの治療(変形性頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根炎など)
  • 肩こり

治療の効果

この治療は自費診療となります。

手関節・手の疾患(へバーデン結節、ブシャール結節、母指CM関節症、TFCC損傷など) 片側:25,000円(税込27,500円)
両側:35,000円(税込38,500円)
肘周囲の疾患(テニス肘、ゴルフ肘、肘周囲の腱鞘炎など) 片側:30,000円(税込33,000円)
両側:40,000円(税込44,000円)
下肢の疾患(アキレス腱炎、足底腱膜炎、変形性膝関節症など) 片側:30,000円(税込33,000円)
両側:40,000円(税込44,000円)
肩こりへの動注治療※血管の走行には個人差があり、治療が受けられる人と受けられない人がいます。受けられない場合はカテーテル治療をおすすめしています。 片側:30,000円(税込33,000円)
両側:40,000円(税込44,000円)

動注治療の背景

この治療法は、2014年にオクノクリニックの奥野先生によって開発されました。
当院はオクノクリニックとライセンス契約を結び、動注治療を正式に提供しております。
ご不明な点やご相談がございましたら、お気軽にかわさきクリニック整形外科
スタッフまでお問い合わせください。