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2020.10.14
PRPは(Platelet-Rich Plasma)を略した名称で、日本語では「多血小板血漿」と言います。血小板は,血管が損傷したとき損傷した場所に集まって止血をするのですが、その際に多量の成長因子を放出します。この成長因子には組織修復のプロセスを開始する働きがあります。PRP療法とはPRPに含まれる成長因子の力を利用して、人が本来持っている治癒能力や組織修復能力・再生能力を最大限に引き出す治療です。長期間にわたる痛みの抑制効果だけでなく、成長因子による軟骨保護効果も期待できる他、ご自身の血液成分だけを用いた治療ですので免疫反応が起きにくいという点も大きなメリットです。
当院は、再生医療等の安全性の確保等に関する法律第40条第1項の規定に則って、特定細胞加工物製造届出を行い、細胞培養加工施設としての認可を受けております。また、同法に則った第二種再生医療、第三種再生医療の再生医療等提供計画の認可を得ております。変形性膝関節症・変形性股関節症などの関節内疾患や、テニス肘・ランナー膝などの腱や筋肉や靭帯による関節外疾患の治療も積極的に行っております。
2019年9月
厚生労働省第3種再生医療等提供計画受理
2020年6月
厚生労働省第2種再生医療等提供計画受理
【 適応 】
● 変形性関節症(変形性膝関節症・母指CM関節症など)
● 膝半月板損傷
● 肩腱板損傷
● 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
● 上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)
● 腸脛靭帯炎(ランナー膝)
● 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
● 足底腱膜炎
● アキレス腱障害(アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎)
● 肉離れ(下腿三頭筋・ハムストリングス・大腿四頭筋・腸腰筋などの不全断裂)
● 肘・膝・足関節靭帯損傷
● 手関節TFCC損傷
● 膝関節果部骨壊死
● 骨折後の偽関節
PRP療法は保険適応外の治療であり、自由診療です。
※費用には治療時の超音波検査料も含みます。
【 治療にあたっての注意点 】
● PRPは、当日採血した血液をその場で作製し、その後直ちに患部に注入するので、感染の危険性も低くアレルギー反応も起こすこともなく、安全です。
● 一般的な採血手技に伴う、アルコール消毒による皮膚のかぶれ、血管・神経損傷、血管迷走神経反射による気分不快などはごくまれに起きる場合があります。
● 注入部位からの感染を防ぐためにも、注射当日の入浴や患部のマッサージ、喫煙、飲酒、激しい運動は控えてください。翌日以降は通常通りの日常生活を送っていただいて構いません。また、治療の部位や病態によってスポーツ練習などは1週間程度運動を控えた方がよい場合もあります。
● PRPの注入には注射針を使用しますが、肘の腱・靱帯付着部など部位によっては強い痛みを伴うことがあります。
● 治療後3~4日間は、細胞の活発な代謝が起こり、軽度の炎症を伴うため、痛みや腫れを生じることがありますが、徐々に軽減していきます。
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【 費用について 】
・筋・腱・靱帯への注入(第三種再生医療等技術)
◉ PRP注射 1部位:30,000円
・関節腔内への注入(第二種再生医療等技術)
◉ PRP注射 1関節:45,000円
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● 料金はすべて税抜き価格です。
● 料金には採血・注射施術料、PRP精製技術料、精製キット他諸材料費が含まれます。
● 初診日の当日治療は原則行っておりませんが、副院長と相談の上、即日PRP治療を受ける場合には初診料として別途3,500円(画像診断料や超音波検査診断料等を含む)を加算させていただきます。また、自由診療のため2回目以降は再診料1000円とPRP治療の費用が掛かります。